自動車工場で、時給10ドルで働くサムが世帯主である家庭がある。子供が3人おり、毎日の生活で精いっぱいである。しかし、2003年ごろからアメリカでは住宅ブームが起こり、まわりの不動産が値上がりし、友人がもうけたという話を聞くようになる。不動産の値上がりのため、アパートの賃貸料も値上がりしてきた。
高い賃貸料を払うのなら、購入して住宅ローンを支払うほうが得ではないか。たとえ、ローンを払えなくなっても、値上がりした不動産を売ればもうけられると思うようになった。銀行に相談に行ったが、収入の少なさから、住宅ローンを断わられてしまう。あきらめかけたとき、友人の1人が住宅ローンブローカーを紹介してくれた。
住宅ローンブローカーを訪れ、給料を伝え、貯蓄もほとんどないが家を買いたいと伝えた。あっけなく「No Problem.(問題はありませんよ)」との回答が返ってきた。
「どうぞおかけ下さい。詳しく話をしましょう」