サムの一家はめでたく、住宅を購入し、移りすんだ。以前のアパートの賃貸料並のローンを毎月支払い、夢のようなくらしだった。不動産の価格も上昇し、金持ちになれたような気がしていた。
しかし、3年目から急に毎月の支払いが増え、支払いが遅れる月がでてきた。住宅の価格が上昇しているときは、住宅価格の値上がり分の担保余力が増えるため、特に問題はなかった。友人の中には、住宅価格の値上がりで担保余力が増え、その部分を担保に、さらに追加の融資(ホームエクイティローン)を受けた者もいた。
中には、2年住んだだけで住宅を売却してローンを返済し、さらにもうけをだしていた者もいた。住宅をもたないことが、リスクとさえ思え、住宅ブームが拡大した。バブルはいつかはじけるものです
2006年の後半から、不動産の値上がりが止まりだしてきた。給料も思ったほどは上がらず、毎月の支払がさらに厳しくなってきた。